私が何度か受検している漢検準一級、実はこんな審査基準で
出題されています。比較のため、二級のも引用しますね。
準一級
程度
常用漢字を含めて、約3000字の漢字(JIS第一水準を目安とする)の音・訓を理解し、文章の中で適切に使える。
領域・内容
《読むことと書くこと》
常用漢字の音・訓を含めて、約3000字の漢字の読み書きに慣れ、文章の中で適切に使える。
- 熟字訓、当て字を理解していること
- 対義語、類義語、同音・同訓異字などを理解していること
- 国字を理解していること(峠、凧、畠 など)
- 複数の漢字表記について理解していること(國―国、交叉―交差 など)
《四字熟語・故事・諺》
典拠のある四字熟語、故事成語・諺を正しく理解している。
《古典的文章》
古典的文章の中での漢字・漢語を理解している。
二級
程度
すべての常用漢字を理解し、文章の中で適切に使える。
領域・内容
《読むことと書くこと》
すべての常用漢字の読み書きに習熟し、文章の中で適切に使える。
- 音読みと訓読みとを正しく理解していること
- 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書けること
- 熟語の構成を正しく理解していること
- 熟字訓、当て字を理解していること(海女/あま、玄人/くろうとなど)
- 対義語、類義語、同音・同訓異字などを正しく理解していること
《四字熟語》
典拠のある四字熟語を理解している(鶏口牛後、呉越同舟 など)。
《部首》
部首を識別し、漢字の構成と意味を理解している。
他の級の内容などは、こちらを参考にしてみて下さいね。
各級の出題内容と審査基準 | 漢検の概要 | 日本漢字能力検定
こうして見ると準一級って、それまでの積み重ねの知識を
総動員する必要があるということが分かりますね。出題内
容は少し違ってきますが、漢検の場合は基本的に読み書
きが出来ればオッケーです。
とは言え、全ての音訓を覚えられるかというと、些か心許
ないですけど。それでも、例えばPCで文章を書いている時
に適切な漢字変換を選択することが出来るか、ということ
で自分の「読む力」が分かってきます。*1
書く方は今までを振り返っても一朝一夕に出来るようにな
るとは思えないので、ぼちぼちですかねぇ。
私自身は、準一級に関してだけは長い付き合いになるのか
なと思っていて、休みながら思い出したように受検を続けて
います。勿論、速く合格だけしたいのなら、それなりに方法も
ありますし、その方がラクです。多分。
今回は四字熟語を中心に勉強していますが、色々あって見て
みると面白いです。
*1:まぁ普段使わないような言葉だと、そう言い切ることは出来ませんが